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けが

 やけど以外のけが(外傷)はその程度は年齢や受傷原因が様々で、受傷部位、受傷後の時間、受診までの処置、基礎疾患の有無、創部の解剖学的部位、合併症の有無、外力の大きさ、細菌汚染の程度、創の形状などから、処置方法を十分検討する必要があります。特に創部の解剖学的部位の検討は、創部の深さによって、重要な組織の損傷がないか、十分に確認後に、可能な限り、もとに戻す処置が必要になります。

皮膚の構造

皮膚は大きく分けて表皮と真皮から構成されます。表皮はそのほとんどが表皮角化細胞といった細胞成分から構成されます。一方で真皮はほとんどが細胞外成分であるコラーゲンやエラスチンといった、線維成分で構築されており、その中に細胞成分(線維芽細胞など)が存在します。皮膚全層のうち、表皮の厚さは1/10かそれ以下です。

傷が治る大原則

上記の通り、表皮と真皮は全く別もので、表皮は再生しますが、真皮は再生されることはなく修復されるだけです。つまり、傷が治るということは、真皮が修復された表面を表皮が再生されて被覆することにより達成されます。真皮が修復された表面に表皮が再生された部分では、正常皮膚とは違う外観を示すようになり、これがいわゆる傷あとです。つまり、真皮の深い部分まで損傷を受けた場合は、傷あとが残ると考えていただければと思います。

顔のけが(骨折を含まない)

顔は血液の流れが豊富なため、感染に強く、また、傷の治りも早いとされています。可能な限り、損傷を受けた組織をもとに戻し、丁寧に縫合することで、傷あとを目立たなくさせることが可能です。特に、まぶたやくちびるなどは、適切な位置に戻さないと、傷あとが目立つことになります。一方、血流が豊富なため出血が多い分、注意しないと重要な組織の損傷を見逃すことがあり、傷あとの修正や、重要組織の再建手術は困難なことが多いため、初期治療が重要になります。注意すべき組織としては運動神経として、顔の筋肉を動かす顔面神経、知覚神経として、顔の知覚を司る三叉神経が重要です。また、頬の深いきずでは耳下腺から口腔内に排出される唾液が通る、耳下腺管や、瞼に及ぶけがでは、涙を鼻に流す管である、涙小管や涙囊の損傷に注意が必要です。

このように、整容面だけでなく、機能面においても十分に検討して治療にあたる必要があります。

手・指のけが

手・指のけがは頻繁に遭遇する外傷のひとつです。手は複雑かつ繊細な動きを有しており、機能面において非常に重要です。実際のけがが、皮膚だけのものであるのか、それ以上深いものであるのかは、十分に注意して診断する必要があります。神経、腱、筋肉、骨の損傷がないか、適切な診断・初期対応により後遺症を最小限にとどめなくてはなりません。

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