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目の下のふくらみ(目袋)

下まぶたの悩みで多いのは、生まれつき下まぶたの脂肪(眼窩脂肪)が多いため、20代や30代では下眼瞼下方の膨らみにより、涙袋がはっきりしなかったり、中・高年の症例では、たるみによる膨らみのために、老けて見えたり、また膨らみと頬の境界にできた溝が頬の陥凹と影を増強してより不健康に、老けた印象を呈することが挙げられます。当院では、膨らみの原因である眼窩脂肪をまぶたの内側である結膜から除去し膨らみを減少させる手術を行います。また、中高年の患者さんでは、まぶたのシワが目立ったり、まぶたと頬の境界の溝が強調されることもあるため、小じわに対してはフォトフェイシャルフラクショナルレーザー、溝に対しては、頬の脂肪組織の減少を加味したヒアルロン酸注入などの美容皮膚科的処置を組み合わせる事で、下まぶたの悩みに対処いたしたいと思います。

下眼瞼(下まぶた)の構造

下まぶたは上まぶたとほぼ同様ですが、その構造物は小さく、その機能も異なっています。

①皮膚

②眼輪筋(瞼を閉じる筋肉)

③瞼板(瞼を形作る軟骨様の硬い組織)

④眼窩隔膜(頬骨と挙筋腱膜をつなぐ薄い膜で、眼窩脂肪を支えている)

⑤眼瞼挙筋に相当する膜様組織(瞼板につながっている)

⑥結膜

以上より構成されています。

下まぶたの加齢による変化について

加齢によって、下まぶたの眼窩隔膜が緩み、さらに眼輪筋の緊張が低下するために、眼窩脂肪が前方に膨隆することで、下まぶたの膨らみ(目袋)が目立つことになります。また、下まぶたと頬の境界となる骨と皮膚をつなぐ靭帯がゆるむことで、さらに低い位置まで膨らみができます。一方で、加齢に伴い、頬の皮下脂肪が痩せてくるのに加え、組織の緊張がなくなることで、重力に抗して形を維持することができなくなり、頬の組織が垂れ下がった状態になります。そのため、まぶたのしたの頬が痩せて見えるため、下まぶたの膨隆がよりいっそう目立つことになります。

下眼瞼経結膜脂肪除去術

まぶたの裏の結膜を切開して、眼窩隔膜を露出させ、さらに切開すると、眼窩脂肪が出てきます。膨隆の程度に応じて、脂肪組織を止血しながら除去します。創部は吸収される糸で縫合しますので、抜糸の必要はありません。

下眼瞼経結膜脂肪除去術の利点と問題点について

本術式の利点は、術後のダウンタイムが短く、術後数日は、軽度の腫脹を認めますが、5から7日ほどで腫脹も軽快し、下まぶたの膨らみが小さくなっていることが確認できます。下まぶたの膨らみが小さくなれば、膨らみの下にできている溝は浅く見える様になります。若年者では、下まぶたの膨らみが改善すると、涙袋が強調される様になります。一方、中高年者では皮膚のシワが増えたり、深くなる可能性があります。

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