ケミカルピーリング
ケミカルピーリングについて
ケミカルピーリングとは
皮膚に酸を用いて、皮膚表面の角質細胞の接着をゆるやかにし、角質層に蓄積されたごく薄い角質を除去する治療方法です。ニキビ、過剰皮脂、ニキビ痕、小じわ、くすみのある方に適応されます。
正常な肌のターンオーバー
- 表面の古い角質から順番にはがれます。
- 約28日で肌表面が生まれ変わります。
サリチル酸ピーリング
治療回数
個人差はありますが、通常1ヶ月おきに、3~5回の治療を目安に受けて頂きます。
治療前の注意
・直射日光、紫外線は極力避けてください。
・ピーリング治療1週間前からの顔面マッサージやゴマージュを避けてください。
・前日のパック、スクラブは避けてください。
・ハイドロキノン、トレチノインの処方を受けている場合、ピーリング治療2~3日前の使用は避けてください。
施術方法
①洗顔をします。お化粧、油分を完全に落としてください。
また、コンタクトレンズをされている方は、はずしてください。
②以下の処置はベッドに横たわった状態で行います。
ⅰ)ピーリング剤(サリチル酸)を塗布し、約5分間放置します。
ⅱ)氷水で湿らせたガーゼでふき取ります。
この時点で若干の痛みを感じることもあります。
ⅲ)水道水で丁寧にピリピリ感がとれるまで洗顔してもらいます。
ⅲ)冷水に浸したマスクで10~15分ほど冷やします。
③低刺激性化粧水(ポストピールローション)を塗布します。
施術後よりお化粧は可能です。
治療後の注意
・ピーリング後の発赤やほてり感は、数時間から場合によっては1日続く場合がありますが、低刺激性の化粧水等で水分補給を十分に行い鎮静させてください。
・2~3日間は乾燥したり、古くなった角質が剥げたり、ニキビの方は膿疱部分が破裂し、悪化したように見えますが、これは貯留していたものが排出される過程ですので、心配ありません。
・まれに一部薄いカサブタができる場合もありますが、無理にこすって取らないようにしてください。
治療後1週間のケア
・ピーリング後は感光性が高まり、必然的に日焼をしやすい環境下になっているため、術後1週間は直射日光を避け、外出時には必ず日焼け止めを塗布してください。
・アカスリ、パック、角質除去スポンジ、美容液、パーマ液、毛染めの使用を避けてください。
・肌をひっかいたり、強くこすったりしないでください。
・保湿成分の化粧水や乳液は使用可能です。
治療後1週間以降のケア
・直射日光はできるだけ避け、外出時には必ず日焼け止めを塗布してください。
・過度な喫煙、寝不足、栄養不足は治療の妨げになりますので、規則正しい日常生活を心がけてください。
AHAピーリング
AHAピーリングとは、ニキビ・ニキビあと・しみ・くすみ・小じわなどの治療を目的として、
肌にグリコール酸、乳酸などのアルファヒドロキシン酸(AHA)等の薬剤を塗り、その作用によって
新陳代謝を活発にし、角質の剥離、皮下組織への水分の保持をもたらす治療法です。
肌の状態により異なりますが、2~3週間に1回くらいの割合で約3ヶ月を目安に行うのが効果的です。
その後は改善した肌状態を保つために、月1回行うのが理想的です。
<治療前の注意事項>
・治療前2~3日はハイドロキノン、レチノールなどの肌に刺激の強い薬品の使用は避けて下さい。
・ベピオゲル、デュフェリンゲル、エピデユオゲル、デュアック配合ゲル等剥離作用のある外用薬、
アゼライン酸は施術前3日・施術後3日休薬して下さい。
・前日は施術箇所の脱毛、シェービングは避けて下さい。(最低当日4時間前までに済ませる)
・直射日光は避けて下さい。
・単純性口唇ヘルペスや外傷のある方はご相談下さい。
・フルーツ酸アレルギーのある方はご相談下さい。
・2週間以内に、他院で施術を受けた方はご相談下さい。
・妊娠している方、妊娠の疑いがある方は、施術を避けて下さい。
<治療中・治療後について>
治療中もしくは治療後に以下の所見がみられることがあります。
- ピーリング中に見られる症状
刺激感(ピリピリ・ムズムズ感)、ほてり感、赤み
☆施術中、上記症状がある場合は担当者に声をおかけ下さい。
② 刺激感(ピリピリ・ムズムズ感)、ほてり感、赤み、乾燥感、一時的なニキビの悪化
☆赤み、ほてり感が残っている場合は数分間冷水で冷やして下さい。
(注:氷や氷枕のようなもので冷やさない、長時間冷やさない)
- ピーリング後にまれに見られる症状
色素沈着、水泡、かさぶた、はれ、発疹
★お顔には触れず、すぐに当院までご一報下さい。
<治療後のお願い、ケアについて>
・日焼け止め(SPF30++以上)を当日より必ずご使用下さい。
・1週間程度はプール・ゴルフなどの長時間の野外でのレジャー等はお避け下さい。
・皮膚をひっかく、強くこするなどの物理的刺激を与えることはお避け下さい。
・皮膚に刺激感、ほてり感、赤み等が残っている場合、ピーリング効果のある化粧品(ピーリング石鹸等)
のご使用はお避け下さい。
・ピーリング後は乾燥しやすい状態になりますので、保湿成分の高い化粧品の使用をおすすめします。